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【交渉力に自信アリ】任意整理が難しいケースを解決した実例【自己破産を回避】

任意整理が難しいケースを解決した実例

これまで札幌債務整理相談センターは、任意整理が難しい/しにくいケースをたくさん解決に導いてまいりました。

任意整理がしづらいケースの一つに、「一社当たりの債権額が小さい」が挙げられます。何故なら、ひと月当たりの返済額が債務額に比べて大きくなりがちであるため、任意整理のメリットがあまり取れないことや、ひと月当たりの負担が大きいので履行可能性を確保するのが難しいためです。

しかしそうした状況でも、実際に札幌債務整理センターが解決した事例をみなさんにご紹介します。キーワードは「ステップアップでの返済計画」。一部の債権者と段階を追いながら徐々に和解し、月額を抑えることに成功した事例です。

ABOUT ーこの記事を書いた人ー

かぬま ひろみつ
神沼 博充

札幌債務整理相談センターの相談・交渉・書類チェックを担当する司法書士。平成20年頃から債務整理に携わる大ベテラン。借金問題を解決するだけでなく、借金をつくらない暮らしを提案し、相談者と二人三脚で歩むことを心がけている。

債権者は「最低返済額」に満たない交渉には応じてくれない

少額債権が多い場合には、ひと月当たりの返済月額が多いことから、毎月の返済額の抑制が難しいケースが多いです。以下に実例をみてみましょう。

いまこの方は、次のような借金を抱えています。合計5社から借り入れをしていますね。

債権者総債務額月の返済額(一括・リボ含む)
A社(クレジット)50万円2.5万円
B社(クレジット)10万円2万円
C社(消費者金融)40万円1.5万円
D社(消費者金融)30万円0.8万円
E社(消費者金融)10万円0.4万円
合計140万円7.2万円

通常、任意整理を行う場合、基本的には「将来利息なしで5年60回分割」が基本の返し方となります。

今回は債権額10万円の先が2社(B社とE社)あります。仮に10万円を60回で割ると1666円です。

これだけをみると「なんだ、かなりラクになったじゃないか」と思いますよね。しかし現実はそう甘くはありません

なぜなら債権者側は、社内規則で「任意整理に応諾する最低返済月額」を定めているからです。一般的には、大体3000~5000円です。つまり、1666円程度では、どこの債権会社も任意整理に応じてくれないわけです。

以上のことをふまえると、次の条件に整理できます。

債権者和解条件
A社(クレジット)返済回数60回以内、かつ毎月最低3000円以上
B社(クレジット)返済回数60回以内、かつ毎月最低5000円以上
C社(消費者金融)返済回数60回以内、かつ毎月最低5000円以上
D社(消費者金融)返済回数60回以内、かつ毎月最低3000円以上
E社(消費者金融)返済回数60回以内、かつ毎月最低3000円以上

すると、おおよその和解条件の想定は以下の通りになります。

債権者月の想定返済額
A社(クレジット)8400円
B社(クレジット)5000円
C社(消費者金融)6700円
D社(消費者金融)5000円
E社(消費者金融)3000円
合計2万8100円

※実際の和解時は元金+和解日までの損害金付加するのが一般的です。上記表はわかりやすいように元金÷60回、または最低弁済額で表記しています。

さて以上の通りだと月額が3万円近くになってしまい履行可能性が怪しくなってきました。少しでも月額を抑える方法はないのでしょうか?

まだ希望がある!月々の返済額を抑える方法は2つ

月々の返済額を抑える方法は2つ

社内規則を例外的に曲げてもらう交渉

まず、月額を抑えるための方法として考えられるのは「社内規則を曲げてもらう」方法です。これは、通常よりも債務者が厳しい状況であり、かつ法的整理までは要さないと思われる際に、債権者に個別具体的な事情を説明して分割回数の延長を求めていくものです。近年は債権者が厳格化する傾向にあり、厳しいですが若干の交渉の余地はあります。当事務所は交渉力には自信があります。

 ステップアップ返済

もう一つの方法が、「ステップアップ返済」です。ステップアップ返済とは、複数の債権者に毎月一気に返済するのではなく、一部の債権者に優先的に返済し、そこが完済してから、他の債権者に集中的に支払っていく方法です。

A社が完成したら、次はB社。B社が終わったらC社というように、まさにステップアップしながら返済義務を終わらせていきます。返済に専念するべき債権者を限定できるため、通常よりも少ない月額で済みます。

ただしこの方法をあまり好まない債権者もいますので、確実に約束できるわけではありません。しかし、検討する価値は十分にあります。これまで数多くの任意整理交渉を手掛けてきた札幌債務整理相談センターにおまかせください!

実際にステップアップ返済が成立!

さて今回のケースでは、無事にA社とのステップ返済が成立しました。B社を完済後にB社の返済に回していた5000円を上乗せする形で和解。

また、E社は少額で、かつ返済月額も1000円程度しか下がらない見込みであったことから弊所では介入せず、自力で返済してもらうことにしました。その際に利息計算シミュレーションしたところ、10万円を月4000円で返済し返し終わるのが32回目であったことから、完済翌月からC社にその分増額することで、更に月額を抑えることが出来ました。

<実際の和解内容>

※端数処理を要する部分は10円単位を切上げ、端数は初回か最終回で調整するのが一般的ですが、今回は省略しています。

債権者和解内容返済回数当初の月の想定返済額
A社(クレジット)1回目~20回目まで5000円21回目~60回目まで1万円608400円
B社(クレジット)1~20回目まで5000円205000円
C社(消費者金融)1~32回目まで5000円33~60回目まで8900円606700円
D社(消費者金融)1~60回目まで5000円605000円
E社(消費者金融)4000円×32回を自力で返済323000円
合計1~32回目まで2万4000円33~60回目まで2万39002万8100

結果:当初の想定に比べ、4100円(33回目以降は4200円)の減額に成功しています。年間で約4万8000円の負担軽減に貢献できました。

自己破産を回避できる可能性を探ります

無料相談

ステップアップ返済を用いることで、通常は「任意整理は厳しいかな……」「もう自己破産しかないのかも……」というケースでも、任意整理を成立させることができるかもしれません。

長年にわたって多くの債権者とやりとりしてきた当事務所のスタッフなら、相手方の都合やスタンスを熟知しておりますので、ご本人にとって最善の任意整理が可能です。

債務整理業務を行っている事務所の中には、一般的な相場(先ほどの5年での分割)に合致しないと安易に自己破産を勧めたり、逆に相場観で楽観視した見解を示しながら、後で難しくなったと匙を投げるような先も残念ながらあるようです。

任意整理と一言でいっても債権者の特徴や債務の事情を考慮し、あらゆる方法を検討することが出来る事務所ばかりではないと思います。

他の事務所で自己破産を勧められた方も、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。経験豊富な私たちにしかできない交渉で、自己破産を回避できるかもしれません。

基本的に借金のお悩みは、早めに解決すればするほど、傷口が浅いうちに解決できる可能性が高まります。

★詳しい理由についてはこちらの記事をご覧ください★

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実は、膨らんでしまった借金を利息込みで返済するよりも、私たちプロに依頼して利息や元金をカット(減額)したほうが、はるかに合理的なのです。

★費用のことが心配な方はこちらの記事をご覧ください★

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