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おまとめローンのデメリットとは?金利・返済リスクを徹底解説

多重債務に陥っている方の中には、おまとめローンは「最後の砦」と考えている方もおられます。

おまとめローンのメリットとしては「信用情報に傷がつかない」というのが考えられます。「信用情報を傷つけずして多重債務を解決する」という点においては確かに有用な方法です。

ただ、おまとめローンにはデメリットも存在します。今回はデメリットについて中心にお話します。

おまとめローンの主なデメリット

契約内容によりけりなのですが、概ね以下の通りです。

デメリット1:契約内容によっては金利が高くなる

契約内容によっては金利が従前の契約より不利になることもあり得ます。金利が高いということは総返済額が増えてしまうことになります。

デメリット2:再度おまとめした先から借入れしてしまい債務が増大する

おまとめローンを組むときの鉄則として、「おまとめした先(おまとめローンで借り入れたお金を使って返済した先)」からは絶対に借入れしない、これ以上債務を作らないということがあります。

単純におまとめローンを組む状況ということは、その時点での債務状況が危機的であることが多いですが、おまとめローンを返済しながら、もともと契約していた先から借入れをすると単純に債務が2倍近くになる可能性があります。

おまとめローンを扱う金融機関も当然このことはわかっているので、しっかりした機関であれば、「すぐにまとめた先は解約するように」と促すこともあるようです。

実際に自己破産や個人再生をする方の中には、おまとめローンを組んだ後におまとめした先から再度借り入れてしまい一気に債務が増大したという方がいます。

デメリット3:審査が厳しく通過しにくい

おまとめローンの審査は結構厳しいようで、おまとめローンを申し込んだが軒並み申し込んだ先に融資を断られたという話をよく聞きます。

金融機関も事業として行っている以上、返済してくれる確率が低い人にはなかなか融資をしづらいという事情もあると思われます。

また、金融機関の中には全額は貸せないけど、営業成績のために一部なら貸したいというところもありますので、一部弁済用に資金を貸すところもあります。その場合、おまとめのメリットを完全に享受できませんから、慎重に検討するようにしましょう。

デメリット4:個人再生申立て時に不利になる可能性もある

個人再生のうち、小規模個人再生の場合は再生計画に同意するかどうかを債権者に意見を求めます。この時の議決権(票数)は人数の多数決ではなく全債権者の債権の割合に応じて与えられます。

つまり、債務の過半以上、例えば300万円借金がある人の場合、150万0001円以上の債権を有する債権者は、過半の議決権を持っている状態なので、他の債権者の意向は関係なく自分たちが不同意すればその時点で廃止に持ち込まれてしまうという可能性があります。

おまとめローンの場合、後で他から借りて返済不能になったとしても、債権の割合としては大きな割合を占めることが多いこと、おまとめローンを組んでから再度借入れし返済不能になるまでの期間は短い(長くて1年くらい)ことが多いので、小規模個人再生ができない恐れが出てきます。

おまとめローンのメリットとデメリットを比較

メリットとデメリットを比較するポイント

おまとめローンのメリットとしては先程述べたように「信用情報に傷がつかない」という点が真っ先にあげられます。

実際に信用情報に傷がついてしまうと自動車ローンや住宅ローンが組みにくくなるというデメリットがありますので、その点を考えれば非常に魅力的だと思います。

ただ、結局返せなくなって信用情報が傷ついてしまうリスクは伴うので、安易におまとめローンに手を出すことが得策であるとは言いづらいところです。

どのような場合にデメリットが顕在化するのか

おまとめローンは審査が通らないことも多いので、「いかにして審査を通す(借りる)か」に重きを置きがちですが、実際には、「返していけるのか?」ということの方が重要です。

先程から述べているデメリットの多くは「結果として返済できなかった」ときに生ずるもので、逆に言えば、「きちんと返しきれるのであればなんの問題もない」ということになります。

実際にあった失敗例

失敗例としては

  • おまとめローンでおまとめした
  • おまとめして返済した先から再度借入れした
  • 債務が約2倍になって返済不能になった
  • 自己破産申立てせざるを得なくなった

というケースです。自己破産か個人再生かは個々の状況でわかれますが、おまとめローンで失敗するケースは概ね上記の通りです。

問題としては、「何でおまとめした先から借り入れたのか?」ということです。

おまとめした先から再度の借入れをしてしまう要因とは?

まずは、おまとめした時点でおまとめしたほうの契約を解約せず使える状態にしておいたことにあります。

中には「クレジットカードをゼロにするのは不安があった」という考えや、「ETCカードなどクレジットがないと困るから」という場合もります。一概に非難される理由ではないですが、使える状況を継続してしまうのはやはり好ましくないでしょう。

また、再度借入れしてしまう理由としては、「そもそもおまとめローンの返済計画が厳しいものだったから」という場合が多いです。カードが使える状況を継続し、かつ、カードを使わざるを得ない状況に陥ることがおまとめローンの失敗の原因の大部分であると言えます。

おまとめローン以外の選択肢

おまとめローンと比較検討する方法として「債務整理」、特に「任意整理」との比較がされることが多いです。

おまとめローンに前向きな方の大部分は信用情報に事故歴が載ることを忌避することが多いです。

どちらが良いというのは個々の状況にもよることや、考え方次第なところもあるので、債務整理が良くておまとめローンが悪いという訳ではないですが、リスクの部分については深く考えていない方が多い印象を受けます。

大事なことなので繰り返しになりますが、おまとめローンを組んでその後失敗した場合、多くの場合は法的整理(自己破産・個人再生)のいずれかになることが多いです。

そのため、リスクの部分を十分によく考える必要があります。

債務整理の相談で検討するという道もある

債務整理のご相談の一環として自力で債務処理(おまとめローン含む)するか、債務整理にシフトするかをご相談いただくことが可能です。

ご自身のことを客観的に見るのは実際はとても難しいことです。

一度司法書士・弁護士に相談してみてはいかがでしょうか