
「債務整理の対象になる債務って消費者金融(いわゆる「サラ金」)の借入れだけなの?」という質問を頂くことがあります。
また、「リボ払いが厳しいけど債務整理の対象ではない」とお思いの方もたまにおられます。
実際のところはどうなのでしょうか?個別にご説明します。
クレジットカードのリボ払いは債務整理が可能
最初に結論から申し上げますが、「リボ払い」の債務については、債務整理の対象になります。
リボ払いの特徴として、「債務額のわりに月の負担額が少ない」というメリットがあり、気軽に利用しやすいという特徴があります。
一方で、手数料が年14%強の場合が多く、毎月の返済額のうち元金に当たる部分が少ないということが言えます。これはどういうことかというと「返しても返しても完済への道のりが遠い」ということです。
従って、リボ払いで高額な債務がある場合、債務整理することで完済への目途がつき、借金返済のために他の先から借入れすることを防ぐことができるという利点があります。
他にはこんな債務も債務整理の対象になります
- ショッピングローン
- あと払い決済サービス
- 携帯電話の機器代金の分割債務
- 携帯電話料金の未払い料金
- 通信事業者が運営するキャッシングサービス
- 家賃や退去費用の滞納分
※但し、契約の内容によっては「購入した物品を返却しなければいけないもの」もあります。
リボ払いを債務整理するメリット
メリットとしては、先程も述べたように「元金がしっかり減る」ので完済までの道筋をしっかりとつけることができます。
また、多重債務に陥っている人は往々にして自転車操業を展開していますが、一度自転車操業を停止することで生活再建を図ることができます。
リボ払いを債務整理するデメリット
信用情報が傷つく(いわゆる「ブラックリストに載る状態」)ため、新たなローンの契約が一定期間難しくなります。
リボ払い債務整理したら毎月の返済はどう変わるか
ここでは以下の事例を例にして、債務整理(任意整理)した場合と約束通り返済した場合の違いを見比べてみましょう。
(詳細は各契約によって異なります。あくまでも例示としてご参照ください。また、必ず下記の通りに和解できることをお約束する性質のものではございません。)
条件
- リボ払いの残債務が60万円
- 毎月の返済月額は1万円
- 手数料は年14%
任意整理した場合
- 将来利息0%
- 残債務を60回(5年)で月1万円返済
⇒総返済額60万円
リボ払いで毎月1万円返済した場合
1万円×75か月+最終回端数4720円
⇒総返済額76万4720円
以上のように、任意整理した場合に比べ、毎月同じ金額を返済すると16万円強の違いが生じます。
また、単純に比較できない点として以下の点があります。
- カードを約束通り返していると空いた利用枠を再利用してしまう可能性がある
- リボ払いの場合、総債務額が減ると毎月の返済額が減る契約もある(残価スライドリボルビング方式)ので、その場合期間と利息はもっとかかる可能性がある
従って、単純に損得だけで検討する性質のものではありませんが、自転車操業を止める、リスタートを早期に切ることを考えれば債務整理(任意整理)の方法は必ずしも悪い方法ではありません。
リボ払いを債務整理する場合の費用
弊所の場合、任意整理費用は以下の通りです。
着手金 | 1100円 |
業務報酬 | 1社あたり4万4000円(ただし4社目以降3万8500円) |
郵送料など | 実費 |
その他業務の報酬も含め詳細は「ご相談の流れと費用」をご確認下さい。
債務整理は一度無料相談がおすすめです
債務整理すべきかどうか?というのは結構切実な悩みだと思います。
色々ご不安もあることでしょう。
ただ、インターネットで色々調べても自分で考えてもなかなか最適解は見出せないものです。
一度無料相談で色々お話をお伺いできれば良い方法をご提案できると思います。
無料相談の段階では費用は発生せず、また信用情報にも影響しません。
お悩みの方は一度ご相談いただければと思います。