
うつ病は治療が必要な病気であり、場合によっては仕事を休まなければいけない病気ですが、借金を抱えた状態で休職したら、気が気ではないですよね。返済の目途がつかなくなるわけですから、非常に精神的に負担がかかります。
うつ病で借金が返せなくなったときの解決策として考えられるのは以下の通りです。
- 債権者との交渉
- 公的支援制度の活用
- 親族を頼る
- 債務整理の検討
そのなかでも「債務整理」は、返済額が多く、なおかつ返済の目途が見えない場合に有効な選択肢です。
債務整理の最大のメリットは、メンタルに余裕ができること!
- 毎日お金のことで頭がいっぱいの生活から解放される
- ゴールが明確になって安心して給料日を迎えられる
- 借金返済について相談できる存在がいるから孤独じゃない
いますぐご相談を!
目次
うつ病でも借金は免除されない
まず大前提として、うつ病を理由に借金が全額免除されることは基本的にありません。
※日本学生支援機構の奨学金や社会福祉協議会の貸付金等については、生活保護を受給するなど一定の場合はその間の償還が猶予されたり返還義務が免除されることもあります。
従って、借金に対して何らかの措置をとる必要があります。
うつ病で借金が返せない時にすべきこと
①今後の見通しを検討する
うつ病にも程度があると思いますので、「どれくらいの期間で治るか」を検討する必要があります。
比較的短期間で復職できる見込みの場合は期限を延ばすなどの方法で対応できるかと思います。一方で長期療養になりそう、治る見込み(目途)がないという場合は安易に先延ばしにせずに債務整理等の対応を検討する必要があります。
また、借金のことも大切ですが、そもそも生活をおくっていけるのかどうかを考える必要があります。
一番やってはいけないことは「生活費を捻出するために借入れやクレジットカードの利用、後払い決済の利用をする」ことです。これは単に返済不能に陥るというだけの問題ではなく、治った後の生活の立て直しにも悪影響になり、借金問題で長期間悩まされることになるからです。
【うつ病で働けなくなった時に利用できる公的制度】
- 傷病手当
- 失業保険
- 労災保険
- 生活保護
- 障害年金
上記の制度の適用が受けられるかどうかを検討し、生活をおくっていける状況を作ることが大切です。
※生活保護費で債務の返済をすることは原則NGとされています。
②借金の返済について検討する
先程も述べたように病気で療養しているという事実は「借金が猶予、免除される理由にはならない」というのが原則です。そのため、借金の返済については検討したうえで対応する必要があります。
1~2か月程度の短期間で生活が元通りになるのであれば債権者に申し入れして先延ばしにする、月額を下げてもらうという方法は考えられます。その場合「信用情報に事故歴が記載されないかどうか」は要確認です。信用情報に事故歴が記載される(いわゆるブラックリストに載る)と5年程度新たなローン契約が難しくなるためです。但し、この方法はあくまでも「債権者が顧客(ご本人)との協議に応じる」ことが前提になりますので、応じない場合は別な方法を考える必要があります。
また、病気になったことをきっかけに職場復帰しても仕事内容が軽減されることも考えられます。その場合、生活はある程度戻っても収入が減った状態が恒常的に続いてしまいますので返済が困難になります。
状況に応じて債務整理を検討する必要があります。
③債務整理の検討
債務整理には、大きく分けて任意整理、個人再生、自己破産と3通りの方法があります。それぞれの方法によって、借金の減額や免除の程度が異なります。
債務整理とは?
借金の返済が困難になった人が、司法書士・弁護士に依頼して、借金を減らしたり、返済の条件を変更したりする手続きのことです。
手続きの種類
- 任意整理:債権者と個別に交渉して、将来的に発生する利息をカットしたり、返済期間を長くするなどして、毎月の返済額を減らす。
- 個人再生:裁判所に申立てをして、借金を大幅に減額してもらう。
- 自己破産:裁判所に申立てをして、借金を免除してもらう。
個別の状況によってメリット、デメリットがありますので、個別にご面談で方針は決めていくことになります。
※方針決定後の状況が大きく変わるなどした場合は再度方針変更することはあり得ます。
債務整理のメリットとデメリット
債務整理のメリット
返済額の軽減 | 任意整理や個人再生など、手続きによっては、将来の利息をカットしたり、返済期間を長くしたりすることで、毎月の返済額を大幅に減らすことができます。 |
督促・取り立てのストップ | 弁護士や司法書士が債権者に連絡することで、督促や取り立てがストップします。精神的な負担が軽減されます。 |
新たなスタート | 借金の負担から解放され、新たな生活を始めることができます。 |
債務整理のデメリット
ブラックリスト記載 | 債務整理を行ったという事実が、一定期間、信用情報機関に登録されます。このことを一般的に「ブラックリストに載る」といいます。ローンやクレジットカードの利用が一定期間制限されることになります。 |
手続き費用 | 弁護士費用や司法書士費用などが発生しますが、分割払いですし、収入に応じて柔軟に対応できます。また、単純に比較すべきことではないですが、借金を満額支払うのに比べれば費用が低減されることが多いです。 |
うつ病で借金を返せないとどうなる?
うつ病で借金が返せない状況は、とてもつらいですよね。しかし、このまま何もせずに放置してしまうと、状況はさらに悪化してしまう可能性があります。
①借入先からの取り立てが始まる
まず、借入先から頻繁に電話がかかってくるようになります。内容としては、
- いつまでに返済してほしいか
- 現在の状況について説明してほしい
- 支払いを遅らせている理由について説明してほしい
など、返済を促す内容がほとんどです。
先程もお伝えしたように短期間で資力が回復する場合は待ってくれることもあります。ただ、安易に約束をしてしまいそれが破られてしまうと、更に取り立てが厳しくなる恐れがあります。
また、無視するという方法も考えられますが、長期間無視していると②以降で取り上げるような督促を受けることになります。そもそも債権者からすれば不誠実な行動なので印象が悪くなってしまいます。
②督促状が届く
電話での催促が無視されたり、約束の返済がされない場合、督促状が届くことがあります。督促状には、未払い金額や支払期限などが記載されており、法的措置に移る可能性を示唆している場合があります。
督促状が届くと、家族に見られてしまう可能性があり、精神的な負担も大きくなります。
③ブラックリストに載る
借金を滞納すると、ブラックリストに載る可能性があります。ブラックリストに載ると、クレジットカードを作れなくなったり、ローンが組めなくなったりと、日常生活に大きな支障が出てしまいます。一般に2カ月以上の延滞が生じた際に事故歴として信用情報機関に報告することが多いです。
④裁判に発展する
督促によっても返済がない場合、債権者は裁判を起こす可能性があります。裁判で負けてしまうと、給料や預金などが差し押さえられる可能性があります。
わたしたちは借金が返せないことを責めません!

借金が返せない人の多くは、一人で不安や苦しみを抱えこんでいます。
「債務整理」は、法的に認められた、債務者の救済措置です。堂々と利用すべき制度なのですが、なかなか「相談」という一歩に踏み出せない人がいます。
なぜ、借金の悩みを打ち明けることができないのでしょうか?
その根本は、
「借金を返せないことは、大人として恥ずかしいこと」
という思い込み、偏見があると考えています。
借金というのは、悪いタイミングが重なることで、誰だって返済できなくなるリスクがあります。旅行、結婚式、葬儀、事故や入院などの予期せぬ出費……。
誰しもが、ちょっとした油断、間の悪さで、あっという間に返済額が膨れ上がり、気づけば「来月の返済額が給与をオーバーしている!?」といった状態になるのです。
ですから、わたしたち札幌債務整理相談センターは、借金を返せなくなった人を、責めることはありません。
債務整理の最大のメリットは、メンタルに余裕ができること!
- 毎日お金のことで頭がいっぱいの生活から解放される
- ゴールが明確になって安心して給料日を迎えられる
- 借金返済について相談できる相手がいるから孤独じゃない
いますぐご相談を!