
「借金ある」ということは、一般的に恥ずべきものという考え方が定着しているので、借金問題で悩まれる方は一人であれこれ悩むことが多いように思います。
キャッシュレス決済が普及している昨今においてはいわゆる「立替払い(後払い)」の利用率は増加しているようです。経済産業省の発表によれば平成22年(2010年)には決済におけるクレジットカードの利用率は10%切っていましたが、令和5年(2023年)には30%を超えています。
(参考:経済産業省ニュースリリース 2024年3月29日発表)
法律的な意味は別にして、借金(債務)の定義は人の感覚や価値観によって異なるようですが、後払いを広義の意味で「借金」として捉えるならば、多くの方が「借金」と付き合っていると言えます。
問題は「借金があること」ではなく「借金が返せない(約束通りの支払いができない)こと」です。
ふた昔前くらいであれば、「クレジットカードで買い物している」のはお金持ちやお金にだらしなくて現金がない人、買い物が我慢できない人といった悪いイメージがつきまとっていましたが、最近は携帯電話端末の進化やキャッシュレス決済の推進によって、そのようなイメージは破られつつあります。
また、貸金についても先程の話と同様で以前は「お金にだらしない人」がコソコソ利用するものというイメージがありましたが、最近はキャッシュレス決済事業者や通信事業者等、いわゆる「金貸し」ではない業者も商品を取り扱うようになり、以前に比べると利用を開始するハードルが下がってきています。
【この記事では以下、クレジットカード・後払い・貸金を含めてすべて「借金」と記載します。】
従って、「借金を抱えている人」は身近にもたくさんいるのだということが言えますし、「借金を抱えること」が一概に悪いこととは言い切れないと思います。
但し、以下のような状況になってしまった場合は問題があるので、早期に対応を考えなくてはいけません。
- クレジットカードの借金を返せない
- 友人から借りたお金を返せない
- 消費者金融返せない
- うつ病で借金を返せない
- 闇金の借金が返せない
【弊所では、「個人間の貸借」「闇金の借入れ」については取り扱っておりません。】
このようなことでお困りの方のために、この記事では、主に以下のことをお伝えします。
- 借金を返せなくなったら、「頑張って返済する」よりも「借金減額のプロに任せる」が最善の選択肢。
- 頑張って返済するのはただ苦しいだけで、長期間、生活は楽にならない。
- 「借金が返せない」ことよりも、「借金を放置する」のが問題。
- 「借金が返せない」と弁護士や司法書士に相談することで、借金の悩みから解放される。
まず、前提としてお伝えしたい点としては「借金が返せない。どうしよう……」と悩んでいる方は一定数いると思われること、必ずしもだらしないからと言って起こることとは限らないということです。
先程のふた昔前くらいの借金に対するイメージと重複しますが、借金を返せない人と言うのは「だらしない」というイメージが定着しているようですが、実際にこの業務に携わっているとわかるのですが、そうとは言い切れません。言い換えれば「誰にでも起こりうること」と言えます。
借金が返せないときの最もいけない行動は二つあります。一つは「借金が返せない状況を放置すること」、もう一つは「借金を借金で返すこと(自転車操業)」です。
借金が返せなくなったときに考えるべきこととは?
借金が返せなくなったときは、落ち着いて状況を客観視しましょう。状況によってとるべき行動が大きく変わってきます。
慌てずに、冷静になって今後のことをよく考えてみましょう。
①「今月だけ」返せないのか?「今月以降も」返せないのか?
これは今後の方針を決めるうえでまず考えるべきことです。
「今月だけ」であれば、今月の返すお金を用立てするという方法や債権者に自分で交渉して待ってもらうという方法も考えられます。
一方で、「今月以降も」であれば、先程の方法はとらないで根本的に考える必要があります。なぜなら、来月以降も同じことを繰り返す必要があり、いずれ息詰まるのが明らかであるためです。
この状況で返すお金を用立てしても債権者と交渉してもハッキリ言って解決できないですし、借金の総額が増える、債権者に不信感をもたれるなどマイナスにはたらくことが多いです。
②「借金を頑張って返す」という発想を捨てる
「今月だけ」厳しくて来月以降は通常通りに返せるという状況が突発的に生じただけであれば自力で解消していくのは十分に可能だと思いますが、「来月以降も」厳しい状態であれば自力の解決は基本的には難しいことが多いです。特に以下の場合には厳しいと考えてよいと思われます。
- 総額の借金が年収の1/3を超えている
- A社から借りてB社に返済するなど「自転車操業」になっている
- 月々の返済がほぼ利息になっている(返済して空いた枠の分だけ借入れをしてしまっている状況)
上記にひとつでも当てはまったら、自力で解決するのは困難な状況であると考えたほうが良いかと思います。
もちろん、これらの状況から巻き返して完済される方もおられます。状況によって変わってくると思いますが、状況的には小手先ではなくしっかりと検討すべき段階であると言えます。
(現実には、「取引期間が短い」「直近で多額の借入れ、利用がある」などの場合は債務整理が困難になる事案もあります。)
③根本的に返せない状態が長期化するリスク
どのような方法で解決するにせよ、「借金が返せない状況」は根本的に解決する必要があります。
根本的に解決できなかった場合、ちょっとずつであっても確実に状況は悪化します。長期化するリスクとしては以下の通りです。
- 長びけば長引くほど滞納や債務が増えるリスクが高まる
- 結婚や実家へ帰るなどの事情で周囲に判明するとまずい状況になる可能性がある
本当に追い込まれてからご来所される方もおりますが、そのような状況になってから対処してもすべてのリスクを解決できるとは限りませんので、早めにご相談いただくのが一番よろしいかと思います。
借金を返せないときの正しい対処は「債務整理のプロ」に相談すること
早めにプロに相談して、債務処理について検討するのが最適解です。
債務処理については司法書士や弁護士に依頼する「債務整理」は債務解消に向けて最も近道になると思われますが、一旦第三者に相談することで自分の状況と今後の展望を客観視することができ、その意味でも大変有用です。
「債務整理」とは、任意整理・自己破産・個人再生等を総称したもので、状況によってどの方法を選択するかを検討することになります。
主な手続きの種類
- 任意整理:将来的に発生する利息の一部または全部を免除してもらい、返済期間を一定期間とって、毎月の返済額を減らす。
- 個人再生:裁判所を通じて、借金を大幅に減額してもらう。
- 自己破産:裁判所を通じて、借金を免除してもらう。
債務整理を依頼するメリットとしては、受任と同時に基本的には借金返済がストップするので、一旦リスタートするまでの間に余裕ができます。借金返済に追われていた状況が追われなくなるようになるため、気持ちの面で余裕ができ、再度今後のことをじっくり考えることが出来ます。
借金が返せず滞納した場合どのようなことになるか?
借金問題が悪化してしまうと、最終的には「滞納」することになってしまいます。大体の場合最終的には滞納してしまうことになります。
また、滞納してしまうと次は「督促」を受けることになります。一連の流れを一例として紹介します。
滞納に至る流れとしては大きくわけて2通りのパターンがあります。
- 返済すべき額が収入をうわまわることで返済不能になる
- 現在借りたり返したりしている先から「信用状況の悪化」等の理由で貸付・利用の停止措置を受けてしまう
返済すべき額が収入を上回ることはイメージしやすいですが、貸付・利用の停止についてはわかりにくいので補足します。
既に契約している先(クレジットカード会社や消費者金融など)は定期的に契約者の信用情報をチェックしています。以前に比べて借金の総額が増えていることはこれでわかってしまいます。ほか、頻繁に約束に遅れて返済している場合などは信用できないと判断されてしまうことも考えられます。
お金を返しながら生活していく流れの中に、追加で借入れ・利用しないとやっていけないという方は一定数おられますが、頼みの綱である契約においてこれらの対応をされてしまうと資金繰りがうまくいかずに結果的に滞納してしまうことになるのです。
滞納後に起こることとしては以下の通りです。
- 督促を受ける
- 信用情報に傷がつく(いわゆるブラックリストに載る)
- 法的措置をとられる(裁判を起こされ、給与や口座を差し押さえられる)
このような状況になってしまうと、債務整理で対処しようにも対応しきれず、勤務先に給与差押えを原因として判明していまうなど被害が拡大してしまいます。
わたしたちは借金が返せないことを責めません!

借金が返せない人の多くは、一人で不安や苦しみを抱えこんでいます。
「債務整理」は、法的に認められた、債務者の救済措置です。堂々と利用すべき制度なのですが、なかなか「相談」という一歩に踏み出せない人がいます。
なぜ、借金の悩みを打ち明けることができないのでしょうか?
その根本は、
「借金を返せないことは、大人として恥ずかしいこと」
という思い込み、偏見があると考えています。
借金というのは、悪いタイミングが重なることで、誰だって返済できなくなるリスクがあります。旅行、結婚式、葬儀、事故や入院などの予期せぬ出費……。
誰しもが、ちょっとした油断、間の悪さで、あっという間に返済額が膨れ上がり、気づけば「来月の返済額が給与をオーバーしている!?」といった状態になるのです。
ですから、わたしたち札幌債務整理相談センターは、借金を返せなくなった人を、責めることはありません。
債務整理の最大のメリットは、メンタルに余裕ができること!
- 毎日お金のことで頭がいっぱいの生活から解放される
- ゴールが明確になって安心して給料日を迎えられる
- 借金返済について相談できる相手がいるから孤独じゃない
いますぐご相談を!