「給料日、テンションが上がったけれど支払いをしたら手元に何も残らなかった…」
ひょっとすると、気付いていないうちに無駄な出費をしているかもしれません。
私たち「札幌債務整理相談センター」には借金でお困りの方からご相談をいただきます。多くの方が「最初は給料でギリギリ支払いができていたんだけど、徐々に足が出ていって…」と仰います。
そこで今回は、あなたが借金をする前に対処していただけるよう、支払いだけで給料がなくなる5つの原因と見直しポイントを5つ解説させていただきます。
借金生活やリボ払い地獄に陥らないためにも参考にしていただけると幸いです。
支払いだけで給料がなくなる5つの原因
- 家賃・住居費用が高い
- 住宅ローン・マイカーローンの比率が大きい
- スマホ料金プランを何年も見直していない
- 保険料が高い
- リボ払いや借金に抵抗感がない
それぞれ見ていきましょう。
原因1.家賃・住居費用が高い
一般的に、家賃は手取りの収入の3割程度が適切と言われています。つまり、手取り20万円であれば「6.5万円」程度が相場です。
固定費の中でも最も大きい金額になるため、家賃の見直しを真っ先に検討しましょう。この時注意したいのは、契約期間を満了しているかです。
契約期間内に引越しをしてしまうと違約金が発生する場合があるため、一度契約時の書類を確認の上、ご検討ください。
原因2.住宅ローン・マイカーローンの比率が大きい
マイホームや車を持っている方は、ローンの比率も家計を圧迫する原因の一つです。返済期間を短くしようと、毎月の返済額を上げてしまうことは無理な支出に繋がります。
住宅ローン・マイカーローンについても一度契約金額を見直し、利息の計算を行って現実的な金額へと変更していきましょう。
原因3.スマホ料金プランを何年も見直していない
スマホの料金プラン、特に大手会社を利用している場合は要注意です。現在は格安SIMであっても回線が安定している、ギガが多いなどデメリットが少なくなりつつあります。
月額1万円ほどのスマホ料金を払っているのであれば、3,000円前後に抑えることもできますので一度スマホの会社・料金プランを見直してみましょう。
原因4.保険料が高い
「いざという時のために…」とかけている保険料が高額のケースも多くあります。
ここ1年以上保険の見直しをしていない、という方は生命保険、自動車保険など加入している保険を一度見直し、安い所に乗り換えができないか検討しましょう。
原因5.リボ払いや借金に抵抗感がない
リボ払いや分割払いの利息(手数料)は恐ろしい金利です。特にリボ払いの金利は「15%/年」が相場であり、例えば200万円借りた場合の返済額は以下のようになります。
【一例:200万円のリボ払いを年金利15%で返済する場合】
任意整理前 | |
---|---|
返済月額 | 4万円 |
返済回数・期間 | 79回(6年7ヶ月) |
支払総額 | 約316万円 |
利息総額(年15%として計算) | 約116万円 |
金利だけで100万円を超えているのです。もちろん、借入額が増えるほど金利も膨らみます。リボ払い、分割払いを使用しているなら今すぐ利用をやめて、まずは払い切りましょう。
支払いだけで給料がなくなる場合の見直しポイント
支払いだけで給料がなくなる場合、どこを見直せば良いのか解説していきます。
- 世帯年収・月給を把握する
- 行事やイベント、冠婚葬祭など特別費も含めた予算を把握しておく
- 節約効果が見えやすい固定費を下げる
- 平均値を知る
- ボーナスや臨時収入は支払いに取り入れない
ポイント1.世帯年収・月給を把握する
見直しで最も大切なことは、収入と支出を可視化することです。世帯全体の年収・月給がいくらかを把握し、何にいくら使用しているかがわかると削れるポイントが見えてきます。
特に大切なのは「支出の傾向」を知ること。例えば、支出の傾向がわかると「外食費に数万円使っている」「通信費が2万円を超えている」など何にお金を使い過ぎているかを具体的に把握できます。
おすすめの方法としては「現金・クレジットカードの明細」をチェックし、家計簿をつけることです。
ポイント2.行事やイベント、冠婚葬祭など特別費も含めた予算を把握しておく
突然の出費の中でも、ある程度相場が予想できるものがあります。例えば、冠婚葬祭や入学祝い、お年玉など。
こういったお金も含めて予算を把握すると、突然の出費でも困らずに対応できます。月々の支払いが給料の範囲内でできるようになったら、ボーナスや臨時収入などはこういった不測の事態に対するお金として貯金しておきましょう。
また、スーツ代や宿泊費などで大きくお金がかかり赤字になってしまった場合は、毎月少しずつやりくりして貯金額を戻すことを心がけましょう。
ポイント3.節約効果が見えやすい固定費を下げる
節約のコツとして、多く紹介されるのは「大きな固定費を見直す」ことです。細々した水道代、ガス代よりも節約効果が見えやすく、管理もしやすいため早い段階で行いたい節約術です。
記事の序盤で紹介した「家賃」「ローン」「スマホの料金プラン」など見直せる固定費を徹底的に見直していきましょう。
ポイント4.平均値を知る
固定費を見直す際や、家計の支出を見る際に「平均値」を知っておくと、使い過ぎている部分を把握しやすいです。例えば、以下の通り。
【2人世帯の支出額(1ヶ月あたり)】
項目 | 金額(平均値) |
---|---|
食費 | 68,248円 |
光熱費・水道代 | 18,446円 |
保険・医療費 | 15,354円 |
通信費(スマホ・光回線など) | 10,292円 |
※家賃は地域により大きく異なるため省略
出典:e-Stat
ご自身の家計簿と見比べて、高い部分は契約会社などを見直してみましょう。
ポイント5.ボーナスや臨時収入は支払いに取り入れない
やってしまいがちなことの一つに「支払いで赤字になった部分をボーナスで穴埋めする」ことがあります。
言い換えれば、ボーナスがなければ生活が成り立っていないことを意味します。ボーナス・臨時収入をあてにせず、給料のみで日々の生活を行えるように収入と支出のバランスを整えましょう。
近年はコロナウイルス感染症の影響もあり、会社自体の利益が減少しているケースも多く見受けられます。突然のボーナスカットにも対応できるように準備しておくことが大切です。
借金などの支払いが難しい場合、債務整理を検討する
今回紹介した方法を実践しても、借金やリボ払いの支払いが難しい場合は「債務整理」を検討しましょう。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」といった種類があり、借金の返済を現実的なものにするための措置です。簡単に説明すると以下の通りです。
【任意整理】
利息と残高をカットし、支払い額と期限を現実的なものに調整する
【個人再生】
元金をカットし、支払い額と期限を現実的なものに調整する
【自己破産】
財産を全て失うかわりに借金を0にし、再スタートを図る
債務整理について詳しくは以下のページで解説しておりますので、お困りの方はぜひ一度ご覧ください。
まとめ
今回は支払いだけで給料がなくなる時の対処法について解説させていただきました。最後にポイントを振り返りましょう。
- 家賃・住居費用が高い
- 住宅ローン・マイカーローンの比率が大きい
- スマホ料金プランを何年も見直していない
- 保険料が高い
- リボ払いや借金に抵抗感がない
- 世帯年収・月給を把握する
- 行事やイベント、冠婚葬祭など特別費も含めた予算を把握しておく
- 節約効果が見えやすい固定費を下げる
- 平均値を知る
- ボーナスや臨時収入は支払いに取り入れない
- 任意整理:利息と残高をカットし、支払い額と期限を現実的なものに調整する
- 個人再生:元金をカットし、支払い額と期限を現実的なものに調整する
- 自己破産:財産を全て失うかわりに借金を0にし、再スタートを図る
債務整理についてご質問がございましたら、札幌債務整理相談センターの無料相談をご利用ください。あなたの現状を踏まえて、共に状況を整理し現実的な返済方法を考えていけたらと存じます。
電話(無料ダイヤル):0120-050-316