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任意整理事例紹介

 

②Bさんの場合

 6社合計400万円(うち自動車ローンが120万円)の借金残高、毎月の返済額9万6000円(ボーナス月は5万円が加算され14万6000円)の状態でのご相談でした。

≪任意整理前≫

ご本人は、体調を崩して以前の勤務先を退職、その間の生活費として以前から持っていたクレジットカードを使うようになったことがきっかけで借入れを開始しました。その後体調が回復し再就職した後も、出産費用・生活費等の為に借入れが増えていき、最終的に借金の返済の為に借金をするような状態になっていました。
 ご本人には、毎月手取25万円程の給料収入がありますが、奥様(パート勤務で月額8万円程の収入あり)
のほか、お子さんが2人(5歳・3歳)いるため、食費や育児・教育関連の支出が多くなっていました。

また、ご本人の現在のご勤務先が郊外にあり公共交通機関を利用することができないため、自動車での通勤が必須でした。

  当初、返済総額・返済月額の面でよりメリットの大きい、個人再生の手続きを取ることをご提案しました。

 しかし、個人再生では全ての借入先を対象にする必要があります。当然、自動車ローンのF社についても対象にしなければなりません。

もしF社を対象に加えると、自動車ローンの借入時に締結した契約に基づき、自動車がF社に引き上げられ、ご本人の手元からなくなってしまいます。

そうすると、ご本人は勤務先に通勤することができず、今の仕事を続けることができません。

そのため、本件では個人再生を行うことはできませんでした。また、任意整理を行うにしても、自動車ローンのF社を対象から除外する必要がありました。

次にF社を除く5社についての、通常通りの任意整理を検討しました。毎月借金の返済に充てられる金額は、自動車ローンの返済を含めて5万円程度でしたが、上記のように、自動車ローンを整理の対象に含めることはできませんので、5万円から自動車ローンの毎月の返済額2万2000円を引いた2万8000円が、自動車ローン以外の借入先の借金を任意整理した場合における、支払いの原資となります。

しかし、自動車ローン以外の借金が280万円ほどありますので、月額2万8000円の返済では100回払いとなってしまいます。ご本人に対して、このような長期の分割払いで各社と交渉して合意をするのは難しい旨をご説明しました。

ところで、ご本人の勤務先は比較的業績が安定しており、ご本人が就職してから安定的に年2回各40万円程のボーナスが支給されていました。ボーナスからは、自動車ローンのボーナス月の加算額5万円の支払いをしているものの、それ以外に決まった支出はなく、自動車ローンのボーナス払い分を含めて、夏冬それぞれ20万円程度は借金の返済に充てられるとのことでした。

  そこでご本人に対して、

① A社からE社の5社の任意整理を実行。

② 自動車ローンのF社は、自動車の引き上げを回避するために整理の対象から除外。

③ A社からE社に対してはボーナス払いを併用して平常月の支払いが少額になる形で交渉する。

 という内容をご提案しました。

 ご本人も、今の自動車を手放してしまうと他の自動車を手に入れる目途がないこと、ボーナスの支給は今後も変わらず見込めること等から、弊所のご提案を受け入れていただき、A社からE社の任意整理のご依頼をいただきました。

≪任意整理後≫

  任意整理の交渉は難航しました。特に、残高の少ないI社は、ボーナス併用をすると例月の支払いが千円程度の少額となってしまい、なかなかこちらの返済案を受け入れてもらえませんでした。

  しかし、ご本人の状況を粘り強く説明して理解してもらい、何とか最後には弊所の提案通りの和解を締結することができました。

 

 

この結果、平常月の返済額が5万円(うち自動車ローン2万2000円)、ボーナス月の加算額が16万2000円(うち自動車ローン5万円)となり、ご本人のご収入で支払い可能な状態に持っていくことができました。

 ご本人は、これまでの自転車操業状態を脱出して収入の中から、返済を行うことができるようになったことから、非常に前向きになられ、現在返済を継続中です。また、ボーナスの時に少し余裕があると繰り上げて返済を行っており、予定より早く返済を終わらせられそうな勢いです。

 

 ここがポイント!! 

 ✔任意整理では、整理の対象に加える借入先と加えない借入先を選択することができる。

  (自己破産や個人再生では、全ての借入先を整理の対象に加えなければならない。)

  ※お客様のお借入れと収支の状況によっては、任意整理でも全ての借入先を整理の対象に加えることが必要になる場合があります。

 ✔自動車ローンは任意整理の対象に加えると、自動車を引き上げられてしまう。

  ※ 自己破産や個人再生の場合、全借入先を整理の対象としなければならない結果、通常自動車ローンの残っている自動車は引き上げられます。

 ✔任意整理に基づく返済でも、ボーナス払いをすることができる。

  ※ 債権者の会社方針やお客様の借入れ額によっては、ボーナス払いをできない場合があります。